You're a RPG Suicide.

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発達障害、自閉症、etc

 Wikipedia自閉症の項目に詳しく記述してあるので、そちらから引用しています。僕の記述には誤った記述や分かりにくい文章が含まれていると思われるので、より詳しく知りたい方は自分で調べるようにしてくださるといいと思います。

 発達障害というのは脳の先天的な障害で、ある程度広いカテゴリーをもっており、古典的な自閉症(カナー症候群と呼ばれます)から学習障害(LD)、注意欠陥性多動性障害(ADHD)なども含まれます。この中で自閉症という概念は、程度に個人差が非常にあるという「スペクトラム」の様相を呈しており、自閉症の特徴をもつが、知能(テストで算出されるIQです)が低くはない、つまり知的障害を伴わない自閉症を、高機能自閉症といったり、アスペルガー症候群といったりします。私はこのアスペルガー症候群で、かなり程度の軽い(ただし生活に支障をきたすレベルではある)部類に入るようです。

 自閉症の特徴的な症状には3つあって、一つには特定の事物や行動パターンに非常に強い執着を示す「こだわり」、他者とのコミュニケーション能力の障害、言語発達の遅れ、です。僕の場合、言語発達の遅れはみられないが他の2つの兆候は見られるので、高機能自閉症、あるいはアスペルガー症候群ということになります。

 アスペルガー症候群の者にとって障害となるのは、「こだわり」からくる、特定のパターンから逸脱した状況におかれたときにどうしていいか分からずパニックを起こすこと、対人コミュニケーション能力に障害があるため話の輪に入っていけなかったり、他者の言葉を誤解してしまうことなどがあります。思い返してみれば、自分が自閉症らしいといわれる以前に、こういった経験がいくつか思い当たります。そもそも、精神科に通うようになったきっかけも、他者の言葉によってパニックを起こしてしまったからでした。

 自閉症は先天的な障害なので、根本的な治療は不可能です。今のところ、うまくコントロールして付き合っていくしかありません。発達障害者支援法という法律が最近施行され、発達障害をもつ人への社会的なサポート体制はある程度作られてきていますが、その一般的な認知度はまだまだ低く、また、それらのサポートが子供の発達障害に重点を置いていることもあり、成人の発達障害者についてはまだ受け皿となるような機関や施設が存在しないのが現状です。まあ、知的障害があるわけではないので、発達障害があると気付かず、また知っていても、普通に社会生活を営んでいる人は多くいるようですが。なにせ、アスペルガー症候群に限ってみても100人に1人の割合でいるといわれているほどですから。しかし、実際にはやはり障害があるために、変な人と思われたり、コミュニケーション能力の欠陥から、苦労をすることが多いようです。

 僕がここに自分が発達障害者であることを書いたのは、別に何か強い欲求があったからではなく、何か文章を書こうと思ったら、自然と自分のことを書くことになってしまった、というだけのことです。最近友人に自分の抱える問題について打ち明けたりしました。よく理解してくれる人ならよいのですが、いかんせん一般の認知度が低い障害なので、いちいち説明しても、いつもいつも分かってもらえるとは限らないでしょう。目の前に就労という関門を控えている身としては、非常に不安です。