You're a RPG Suicide.

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セーヴ不可呪文の恐怖

ある程度以上のレベルの呪文には、セーヴィング・スローをさせてもらえない呪文がある。このような呪文の中には、低レベルキャラクターを問答無用で戦闘不能にするものが含まれる。
例えばクラウドキル。即死呪文は5レベル呪文から現れ始めるが*1クラウドキルは3HD*2までのクリーチャーにセーヴィング・スローを許してくれない。問答無用で即死である。この呪文は9レベルのウィザードなら撃ってくる可能性がある。4〜6HDでも、セーヴ失敗で即死する。それ以上のHDがあっても耐久力に直ダメージを喰らう。勘弁。
高レベルキャラがザコをいちいち相手にするのが面倒なときに使うのだろうが、この手の呪文は、単独の高レベルキャラがボスの戦闘では危険極まりない。まあ、ルールブックの指針で、脅威度がパーティーの平均レベルより5以上高い敵は勝ち目が無いとされているので、こういうのを出すDMがひどいのかもしれない。わざと別クラス混ぜて術者レベル下げて出したことはあるが*3(笑) 自分で言っててどうする。これではクソマスターだ(笑)
7レベル呪文……これはかなり遠い未来の話になるが。ワード系呪文というのは基本的にセーヴ不可なのでやばい。もちろんパワー・ワード・スタンパワー・ワード・ブラインドも危険だが、高レベルキャラを相手にしたときはホーリィ・ワードブラスフェミィディクタムワード・オヴ・ケイオスの4つの呪文に注意したい。
これら4つの呪文は、半径40フィートに作用し、要素は音声だけという便利な呪文である。対象は、それぞれの呪文の副属性*4と異なる属性のクリーチャーに作用する。そして、その効果は……これが恐ろしいのだが……術者レベルより10以上HDが低いクリーチャーは、即死する。セーヴ不可である。10以上レベルが違う相手とやりあう状況はおかしいが、5レベルくらいなら、ギリギリありえるだろう。さて、5以上HDが低いクリーチャーに対する効果は……1d10分間麻痺である。つまり、相手を捕虜にする意思が無ければ、ジ・エンドである。
HDが術者レベルより1低いだけでも、盲目や聴覚喪失、減速状態などのペナルティを喰らう。これもセーヴ不可である。まあ、高レベル呪文なのでそうそうお目にかかる機会は無いと思うが、こういう呪文があるということは知っておいて損は無い。
まあ、知っていれば対策はある。サイレンス呪文を自分なり相手なりにかけて、発動ないし作用を妨害してしまえばよいのである。パワー・ワード系呪文は[音波]効果では無いので相手にかけて防ぐしかないが、呪言系呪文は[音波]効果呪文なので、自分達の耳をサイレンスで塞いでしまえば喰らわずに済むのである。サイレンス呪文は物体にかけて使用でき、また、効果が放射であるため、小石にかけてポケットに入れておき、必要になったら出すという使い方ができる。戦闘開始時に敵の呪文使いに投げつけてやるのもよい。低レベル呪文だが終盤まで使えるので、是非是非習得しておこう。
クレリック/バード呪文なのが痛いが、信仰大全収録の《秘術使いの信徒》で呪文Spellの領域*5を選択すれば、ウィザードやソーサラーでも使える。2レベル呪文なので判断力も12あればいけるし。呪文の領域が使える神格が不明なのが難点だがw ボカブとかで出来ないかマスターに相談だろうか。バードの方は、他にもとりたい呪文があるので、巻物で済ますとかでもいいかもしれない。最強の術者殺し呪文、サイレンス。有効利用してみよう。

おまけ。秘術大全で導入された新呪文、オーヴ・オヴ〜系列の接触呪文は、呪文抵抗もセーヴもできない。なので、アーケイン・トリックスターにとってはこの上も無い呪文だろう。[音波]耐性がある敵なんてそうそういないので、こいつで着実にダメージを。てか、抵抗不可ってひどくない?w 上級のやつは、セーヴあるけどダメージは減らない上にステータス異常喰らうしw ウォー・メイジの軍団にはくれぐれも注意しよう。まる。

*1:クレリック呪文だとスレイ・リヴィン。ただしこっちはセーヴ可能

*2:HDとはヒット・ダイスのこと。ヒット・ポイントを決めるためのダイスの数で、キャラクターのレベルとほぼ意味は同じである。

*3:人間とかエルフのクラス持ちキャラクターは、脅威度の割りに弱いことが多い。

*4:善、悪、秩序、混沌

*5:呪文大辞典収録