You're a RPG Suicide.

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魔法に頼らないダメージディーリング

戦士系キャラが、魔法に頼らなくても大ダメージを叩き出せる方法を色々考察してみる。なにせ、敵味方のヒットポイントは直線的に上昇していくのに、ダメージは増えないゲームである。高レベルほど何回も攻撃を当てないと死なない。まあ無理矢理でかい一撃を出す方法もあるわけだが、その辺を整理してみようと思う。
とりあえず、高い筋力と両手武器が基本だろう。まあ、筋力18にグレートソードで、2d6+6。これがバーバリアンだと、激怒で筋力+4で2d6+9。ハーフオークで筋力20だと2d6+10まで行く。
これが1レベルキャラで可能だというのが恐ろしい。っていうか一番hp高いはずのバーバリアンでもクリティカルヒット無しで即死しかねない。低レベル域は本当にぶっそうだ*1
ついでに《強打》特技を使うと、攻撃ロールに−1するごとにダメージを+1できる。両手武器ならダメージ+2である。基本攻撃ボーナス値までしか攻撃ロールを下げることはできないので、1レベル時では1点しかつぎこめないが、これでダメージは最大2d6+12まで上がることになる。期待値は19。これでも攻撃ロール修正値は+7なんで、ゴブリン相手に65%の確率で命中する。危険やのう。
「戦士大全」所収の《大業物》特技を使えば、攻撃ロールに−2ペナルティを負うことで1サイズでかい武器を装備することが出来る。丁度、D&Dリプレイのファイターがこれを習得している。一見すると強そうに見える。が。
《強打》特技で得られるダメージボーナスは−1ごとに+2であることは既に述べた。しかし、《大業物》でグレートソードを大型用のものにした場合、攻撃ロール−2に対して、ダメージ期待値は1d6分、すなわち3.5しか上昇しない。誤差といえば誤差だが、実は《強打》の方が効率はいいのである。巨大武器は漢のロマンではあるが、ダメ押しでダメージ上昇させたいとき以外は有効ではない。当たらなければどうということはないからね……。
まあそれでも1レベルキャラは《強打》に1点しか攻撃ロールを費やせないわけで。《強打》の代わりに《大業物》を持たせた1レベルハーフオークバーバリアン筋力20のキャラに大型用グレートソードもたせて激怒させれば、ダメージは3d6+10。期待値は20.5になる。攻撃ロールは+6とやや頼りない*2が、当たれば1〜2レベルのキャラクターなら大抵即死するので、強いっちゃあ強い。うーん、1レベルだと《大業物》もいけてるのかも。
ダメージ増加といえばファイター特技の《武器開眼》が分かりやすい。+2の上昇は地味に有効である。特に遠隔武器主体の場合は*3。さらにプレイヤーズハンドブック2で導入された《武器体得》を取得すれば、さらにダメージを+2できる。この特技は命中も上がるので、《強打》とも相性が良い。《武器開眼》があれば8レベルで習得できるので、この時点でダメージ+4だ。この時期バーバリアンの激怒のボーナスは筋力+4なので、ダメージは両手武器使用時で+3しか増えない。しかも激怒は回数制限があるので、恒常的にダメージを増加できるファイターの方が有利といえるだろう。
……ファイター4/バーバリアン4のマルチクラスで《武器体得》をとれば、ダメージ+7できるわけだが……。
ファイターを12レベルまで極めると《上級武器開眼 》でさらにダメージを+2できるが、ここまでファイター続けるくらいだったらとっととマルチクラスした方が特だろう。すでに8レベルのファイター/バーバリアンマルチに負けてるし。まあ、恒常的にボーナスが得られるという利点は変わらないが、このレベルになると多数のザコとの遭遇よりも強敵とのエンカウントに一気にリソースをつぎこんで短期決戦という機会が増えると思うんで、恒常性はあんまり有効で無いんじゃなかろうか。激怒も回数増えるしなあ。
さて、パラディンの話でも。パラディンで魅力と筋力にでかい値を振り込むのは基本だが、なかなか両方とも高いってわけにはいかないだろう。まあしかし、戦士大全収録の《信仰の威力》は強烈ではある。信仰特技の前提条件はアンデッド退散能力をもっていることなので、6レベルにならないと習得できないが、1ラウンドの間魅力ボーナスをダメージに加算できるというのはなかなか凄い。まあこれもアンデッド退散回数を消費するので弾数制限があるわけだが、どうせアンデッドが出てこないセッションでは退散なんて意味無いので*4、どんどん使っていい。パラディンは魅力に高い値を割り振ると筋力にあまり余裕がなくなるという弱点があるが、攻撃ロールに魅力ボーナス、ダメージにクラスレベルを加算できる回数制限付きの必殺技Smite Evil(悪を討つ一撃)があるので、これを同時に発動することによって大ダメージが期待できる。6レベルパラディン、筋力16、魅力18、武器は非魔法のグレートソードと仮定して《信仰の威力》*5と悪を討つ一撃を重ねがけして、命中は+13、ダメージは、2d6+14。期待値は21か。まあ対悪限定ではあるが、どうせ決め撃ちになるんだろうから、問題は無いだろう。《信仰の威力》の前提条件は《強打》なので、当然習得しているわけで、これに何点かつぎ込むとさらにダメージは跳ねる。どうせこの時期には魔法の武器も手に入ってるだろうし。
同じ6レベルで筋力18のファイターがグレソで攻撃(《武器熟練》、《武器開眼》アリで)すると、命中+11、ダメージ2d6+8。期待値15。……むう、1レベルバーバリアンにダメージ負けしている。まあ、6レベルだと全力攻撃アクションで2回目の攻撃ができるし、《強打》に割り振れる基本攻撃ボーナスも最大6までになるので、本当は1レベルのキャラに負けるなどということはない。ただし、同じレベルで比べるとファイターのダメージ能力はパラディン、バーバリアンに劣るのは確実となった。
まあ、ファイターの場合弾数が切れるということが無いという利点はあるが、一撃の威力に劣るというのは切ないものがある。騎乗ランスチャージをぶちかませばもっとダメージ出せるけど、ダンジョン内でランスチャージは普通無理だしなあ。結局ファイターが露払い*6をやって、パラディンないしバーバリアンがボスに必殺の一撃を叩き込むという構図になるんかな……。
そういや高レベルのパラディンホーリィ・ソードという最終兵器があるのを思い出した。呪文だけど。武器が+5相当になって悪のクリーチャーに2d6の追加ダメージを喰らわす呪文。……やっぱファイターダメっぽい(笑)

ここでは呪文を使わずにダメージをどれだけ出せるかについて、各クラスについて比較してみた。さて、呪文を使う場合はどうなるか? もちろん、端的な答えは、トゥルー・ストライクの次のラウンドに《強打》を全力でぶちかますことである。これだけのためにソーサラーないしウィザード*7を1レベル取得するという選択肢はアリなのだ。トゥルー・ストライクは動作要素の無い呪文なので、気兼ねなくフルプレートを着て使うことができる。基本攻撃ボーナスが−1されるが、致し方なし。

……プレイヤーズハンドブックⅡで導入されたダスクブレードは、呪文リストにトゥルー・ストライクが平然と入っている。現状では、基本攻撃ボーナスを下げずにトゥルー・ストライク→《強打》全突っ込みを使えるクラスはダスクブレードだけである。ひどい。
5レベルダスクブレードはコーチング・レイを武器に込めて殴ることができるわけだが、これをグレートソードでやると、ダイス分だけで6d6のダメージが出ることになる。期待値21。前述のコンボと組み合わせると、筋力ボーナス無視で、期待値31。どんだけやねん。
無理でした。コメント欄参照。まあ、ヒョッシー氏のおっしゃっているようにブレード・オヴ・ブラッドで普通に5d6行くんですけどね。

*1:単にゲームバランスが悪いだけって気もしないでもない。筋力高いと当たりやすい上に痛いからなあ。

*2:つってもやはり同レベルのキャラ相手なら5割は命中するが

*3:遠隔ファイターは茨の道だが

*4:さらにいうならパラディンの退散能力は弱いのであんまり役に立たない

*5:発動はフリーアクション

*6:及び壁役

*7:呪文回数のことを考えるとソーサラーが良い