鬼哭き穴に潜む罠 (ダンジョンズ&ドラゴンズ冒険シナリオシリーズ)
- 作者: グウエンドリン・F・M・ケストレル,桂令夫
- 出版社/メーカー: ホビージャパン
- 発売日: 2007/06/29
- メディア: 大型本
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これは……こんな親切なシナリオ他のゲームでも見た事無いな(笑)*1
1レベルキャラクター用のシナリオ。初めてD&D3.5版を遊ぶ人向けに作られてます。チェックボックスがあって、ゲームを始める前の準備はどうかが確認できるようになっていますね。ミニチュアとかバトルグリッドとか、販促やりながら無くてもよい、と注釈がついているのもよい。ハードルを低くする努力が感じられます。
シナリオの内部も、敵のヒット・ポイントがチェックボックスになっていて、現在どれだけ減ったかを直接書き込むことができたり、呪文使いが使った呪文にチェックを入れることで使用済みを確認できるなど、新設設計。部屋ごとに読むべき描写が枠で区切ってあり、全体のマップとは別に、各部屋ごとの状況が一目で分かるように本文中に挿入してある。これでいちいち部屋の形状とか全体図で確認しなくても済むわけです。
シナリオ本体も、シンプルなダンジョンシナリオでありながら、単なるモンスター退治に終わっていないところがいいところ。まさに、D&Dを始めて最初のシナリオに相応しいシナリオです。
D&Dは3.5版になって添付シナリオが無くなってしまったので、興味があって高いルールブック3冊揃えてみたものの、何をどうしていいのか分からない、ということが初心者の方にはよくあると思います。そういう方は、まずこのシナリオを購入して、遊んでみることをオススメします。多少値は張りますが、今後シナリオを自作していく上で、いい見本になること請け合いですよ〜。
また、すでにD&Dを相当回数遊ばれている方にも、ある用途においてオススメです。それは、新しくプレイグループに入ってきた人に対して、D&D世界に入ってきてもらう最初の一歩としての利用です。
というわけで、本当に悪いところが無いシナリオです。いや、私はホビージャパンの回し者じゃありませんよ(笑) これは、まさにD&D3.5版の『添付シナリオ1』に相当する良品です。……基本ルールブックと抱き合わせで興味ある人に貸し付けてみようかな(笑)
*1:いやマジで。3版の頃の1レベル用シナリオとかどんだけ広いねん! って感じだったし。