えー、サプリが沢山出てとればとるほど強くなる上級クラスが氾濫しているこのご時勢*1、みなさんいかがおすごしですか。
代替クラス特徴が導入されてバリエーションが増えましたが、やはり多彩な上級クラス群を目にするとついつい手が伸びてしまうもの。しかし、高価なサプリをどんどん買うのはなかなか金銭的に難しいことも多いはずです。そこで、今日はコアルール*2記載の１１クラスを寄り道せずに直伸ばしするとどうなるか？ ということを検証したいと思います。*3ちなみに記事はプレイヤーズハンドブック記載の順*4に並んでいます。
※
その１：ウィザード
ウィザードの最大のアドバンテージは、その呪文習得の早さにあると断言してもよい。上級クラスをとると、その分呪文習得が遅れるパターンが多いのだ。術者レベルが下がらない上級クラスは、マルチクラスが前提条件のものを除くと、アークメイジ・レッドウィザード・ローアマスター*5、そしてメイジ・オヴ・ジ・アーケインオーダーとエイリアニスト*6くらいしかない。
アークメイジは呪文スロットを犠牲にする必要があり、呪文スロットが少ないウィザードにはちょっと辛い感がある。もちろん見返りは大きいのだが。要らない特技を３つもとらされるのもネック。レッドウィザードは基本的にフォーゴトンレルム専用クラスなのでＤＭに許可されない可能性が高そうだ。仮に許可されたとしても、呪文系統の専門化が前提条件なのが非常に辛い。ムチャクチャ強いんだけどねえ……。ローアマスターは地味。伝承知識は強いけど、習得できるのが最低９キャラクターレベルというのがちと辛いかも。アーケインオーダーのメイジは非常に強いが、そのＤＭの世界設定に魔術師ギルドがあるかどうかというのが問題になる。ギルドの権力中枢が悪属性だと非常にまずい事態に巻き込まれる可能性も高い。それはそれで面白いとはおもうのだが。エイリアニスト……頭にＳの付く見えない値が減っても構わない人はどうぞ。あと、老後は幸福にはなれません。
さて、本題。生ウィザードはどのくらい強い？ 生ウィザードのアドバンスは、５Ｌｖごとにもらえるボーナス特技と使い魔の強化である。コアルールだけだと正直選択肢に困る（要らないとか使えない）特技ばかりだが、これにサプリの特技が入ると話は別だ。即時呪文強化系特技*7や、呪文温存系特技*8をとると戦術のバリエーションが大幅に拡大する。使い魔に関してはどうか？ カエルを使い魔にしているようでは話にならないが、使い魔とは呪文共有などもできるので、強化は重要である。といっても、ドルイドの相棒のようにＨＤが上昇するわけではないので、とことん上げてもあまり意味はなさげだ。クラスレベル１１で得られる呪文抵抗は、死に易い使い魔にとっては強力な能力ではあるが。最後の能力である念視は、使い魔を使い捨てにする覚悟が無いとよー使わん能力である。１５レベル以降は外皮ボーナスと知力の上昇のみで、特別な特典は無い。
あまり上級クラスの選択肢が無いということもあって、ウィザードは生で２０Ｌｖまで上げてしまって問題無いクラスだと思う。ファイターとかと違って出来ることが加速度的に増えるし。使い魔は最後の方で息切れする感があるが、サプリの《上級使い魔/Improved Familiar》なぞをとって使い魔を戦闘できるようにするのであれば、やっぱウィザードレベルを上げきった方がいいような気がする。結局、純ウィザードか魔法戦士の２択になるっぽい。*9
※
その２：クレリック
ＰＨＢの表３−４を見れば一目瞭然なのだが、クレリックはレベルを上げても特殊能力が全くもらえない。一応アンデッド退散の威力は上がるが、どうせ高レベルのアンデッドには退散耐性とかつきまくってたりＨＤ高すぎたりでどのみち効果が薄い。いきおい、術者レベルの下がらない上級クラスに走りがちなのだが……信仰大全を見渡してみても、コンテンプラーティヴとレイディアント・サーヴァント・オヴ・ペイロアくらいしか見つからない。どっちもアホみたく強いが。というわけで、ペイロア信者はサーヴァント、その他はコンテンプラーティヴになるのがよい。……って、基本クラスの話をするんと違いましたかいな。
しかし、クレリックは上級クラスの選びがいが本当にないなあ。いや元々強いんだけど。特技はコアルールだけだとしょぼいけど、サプリに載ってる信仰特技をとればめちゃめちゃ強くなるんで、それでファイナルアンサーってことで。書く事少ない（笑）
※
その３：ソーサラー
エー、ソーサラー！？ キモーイ！ ソーサラーが許されるのは２レベルまでだよね！？ キャハハハ！ ……失礼しました。いやでもねえ。マジックミサイルマシーンだしなあ。火力専門と考えるとウォーメイジ*10の方が圧倒的に強いしなあ。やっぱヤケになってブレス吐くしかないですかね。敵が完全耐性もってたら話になりませんが*11。ＰＨＢ３３ページのソーサラーの役割の項目が泣ける。そりゃ魅力高いから〈交渉〉とか有利になるかもしれんが、クラス外スキルでっせ……。呪文修正特技が使い辛いのも難点。まあ、使い魔を諦めればＰＨＢⅡの代替クラス特徴で呪文修正の専門家がとれるのだが。っていうかとるべき。《呪文レベル上昇》で呪文スロットを使い切るべし。で、２０レベルまで上げたら……メテオ・スウォームが６発撃てる！ 気分は花火師だ。そしてデヴィルに効かないことに気付いて愕然とするわけか。くそ、こうなったら地獄の末裔特技*12で音波ブレスだ！！ ゴッドラムゥゥゥゥ！！！！
※
その４：ドルイド
ドルイドを変則的クレリックと考えている人は間違っているので要注意。回復能力が格段に落ちる。しかし、ヴァダニア嬢の美貌のおかげでドルイドをやりたがる人が多いんだこれが。
しかし、ドルイドはクレリックと違い、レベルを上げていくことでどんどん能力が増えていく。毒耐性やオルター・セルフ無限回なども便利だし、自然の化身能力は強烈なインパクトを誇る。《Natural Spell/化身時発動》の特技を習得すれば変身中に呪文も撃てる*13。熊に変身して格闘。鳥に変身して偵察飛行。魚に変身して水中探索。そして動物の相棒！ 相棒の強さはドルイドのレベルに依存するので、ここでもドルイドのレベルを直上げする意義が出てくる。ダイア・ウルフに乗って気分はも○○け姫だ。
前述のように回復役と考えると罠にはまるが、ドルイド呪文にも強力なものは多い。早く習得できるにこしたことは無いので、そのまま上げる意味は十分にある。
さて、ドルイド系の上級クラスだが、こっちは呪文投射能力を下げて自然の化身能力を上昇させるクラスが多い。その極みがマスター・オヴ・メニーフォームズ*14である。他のクラスは……微妙なのが多い気がするなあ。種類はあるんだけど。ウォー・シェイパー*15、ジオマンサー*16、ダガースペルシェイパー*17、フォクルーカン・ライアリスト*18……色々あって楽しそうだ。が、結局総合的に見ると呪文能力が落ちずに動物の相棒が強くなる生ドルイドが一番いいような気もします。というわけで、ドルイドは生でも問題なし。
※
その５：バード
生バード？ 一体どんなとんでもない能力値構成なんだそいつは。トピック名が基本クラス支援なのに、支援しようが無いような（笑） 上級クラスは非常に多いので遊びがいがあるんだけど、生だとなあ。キュアのワンドを振って、歌って、知識判定。高レベルになると便利呪文が撃てたり、呪歌が強化されたりするので、もうちょいやること増える。まあどっちみち５人目。
※
その６：バーバリアン
つえー。生でこんだけ強い前衛系クラスは他に無いな。間違いなく初心者に一番オススメのクラス。だって何も考えず殴るだけで強い（笑） レベルが上がると、激怒とダメージ減少とついでに罠感知までぐんぐん伸びるので、加速度的に強くなる。挟撃喰らわなくなるし。
上級クラスにはフレンジード・バーサーカー*19やベア・ウォリアー*20がいるのだが、前者は味方を殴り殺す危険が、後者は武器が使えない欠陥があるので、生バーバリアンの方が安定しているといえる。ファイター４レベルを混ぜて《Weapon Specialization／武器開眼》をとるのも手だが、一直線にいかないと手に入らない能力があるので、そのままいっちゃっていいだろう。殴れ殴れ。
※
※
さて、今日はこんなところで。次はパラディンか。パラディンでマルチやる意味あるのかなあ（笑）
*1:本当は使えないクラスも相当あるのだが（笑）
*2:プレイヤーズハンドブック
*3:そのくせサプリの追加特技の話やってる……ダメじゃん（汗）
*4:５０音順
*6:共に秘術大全記載
*7:秘術大全収録
*8:魔道師大全収録
*9:ミスティック・シーアージという究極の選択もあるにはあるが
*10:秘術大全収録の追加基本クラス
*11:リアルで目撃した。っていうか、マジックミサイルとってないソーサラーとかありえん
*12:魔物の書２収録
*13:っていうかドルイドでこの特技をとらない意味が分からない。クラス特徴でいいんじゃねえの？
*15:戦士大全
*16:信仰大全収録
*17:秘術大全収録
*19:戦士大全収録
*20:戦士大全収録
